第74回県小中学校童話お話意見発表大会(主催・県PTA連合会)は16日、読谷村文化センター鳳ホールで行われ、童話の部でスレイター恵真さん(川平小3年)、お話の部で池田真歩さん(船浮小6年)が最優秀賞を受賞した。意見発表の部に出場した國仲彩禾さん(崎枝中3年)は優良賞だった。
スレイターさんは、泥棒が忍び込んだ先が刑務所だったという笑い話「どろぼう学校」を元気いっぱいに朗読。練習時に台詞を忘れることもあったが「大きな舞台が楽しかった」と言えるほどの強心臓を武器に、大きなミスなく5分間の発表を終えた。
昨年まで石垣大会で海星小の代表に連敗を喫したがあきらめずに、三度目の正直で一気に県の頂点に上り詰めた。
「今までのことは気にせず、普通にできることをした。他の子たちも上手だったけど、私は変な間を作らなかったから勝てた。うれしいけど、ちょっと意味が分からない感じ」とまだ半信半疑だ。
高学年に仲間入りする来年も、出場を希望している。「次に出る(お話)部門は、作文をしないといけない。苦手だけど、がんばりたい」と連覇を誓った。
池田さんは、船浮小初の最優秀賞。朗読した作文には、音楽発表会に出演することになり、大勢の観客の前で「小さい秋見つけた」を独唱した一連の経験を理路整然と、自身の心情とともにつづった。
作文の高いクオリティと力強い発表が評価され「ちゃんと気持ちが発表に入り込めたから、優勝できた」とうなずいた。
あと一歩のところで八重山代表の座を逃し続けていたが、滑舌を克服してようやく結果を出した。
「原稿を読むときに、特に伝えたかったり、よく噛んでしまうところに印をつけた。そうして覚えてから本番に挑んだ」。
歌手の池田卓さんを父に持つ。26日には全沖縄学校音楽発表大会でも独唱を披露する予定で「感謝の意を歌で伝える」と意欲を語った。
審査講評では、3人とも「甲乙つけ難く、自信を持って堂々と発表していた」と高い評価を受けた。
来年度の県大会は、八重山地区で開催される。