アメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手から贈られたグローブが9日、竹富町内の小学校11校に贈呈された。日本最南端の有人島、波照間島の波照間小中学校(馬上晃校長、児童生徒51人)ではお披露目式があり、前泊正人町長が大谷選手のメッセージを読み上げ、グローブを贈呈した。児童らはさっそく笑顔でグローブを手に取り、キャッチボールをして喜んでいた。
大谷選手の手紙には「学校に通う子ども達が野球に興味を持ってもらうために立ち上げたプログラムで、このグローブが私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルになることを望んでいる。グローブをお互いに共有し、野球を楽しんでもらうために私のメッセージを伝えてほしい」と内容を紹介し「野球しようぜ!」と呼び掛けの言葉で締められた。
自身も高校球児として甲子園に出場した前泊正人町長は「大谷選手はずっと野球を続けて、夢であるプロ野球選手やメジャーリーグに挑戦してトッププレイヤーになっている。皆さんもそれぞれの目標に向かって取り組んでほしい」と激励した。
6年生の桃盛純君(12)は「このグローブを使って野球をみんなが好きになれたらいいなと思います」とお礼の言葉を発表、グローブを使った4年生の西石垣翔空(とあ)君(10)は「大谷選手からもらえてうれしかった。グローブは使いやすいのでみんなとキャッチボールがしたい。大谷選手のようにホームラン王になりたい」と笑顔を見せた。
大谷選手は国内すべての小学校に右利き用大・小と左利き用グローブの3つずつ、およそ6万個のグローブを寄贈する予定という。