「防衛、災害支援能力が向上」 オスプレイ横田配備で米

 米空軍は3日、横田基地(東京都福生市など)に5機配備した輸送機CV22オスプレイを報道陣に公開した。オスプレイが沖縄以外に配備されるのは初めて。現場運用トップの第353特殊作戦群第1分遣隊司令官のコズラウスキー少佐が取材に応じ「CV22の前方展開は日本の防衛能力を高めると同時に、災害支援や人道支援能力を向上させる」と強調した。

 CV22は4月に初めて横田基地に飛来した。コズラウスキー少佐は配備前の飛行について「地形の習熟のための訓練をしていた」と説明。「全てのクルーや関係者は高い技術を持ち、安全を最優先に任務を行えるよう調整、訓練をする」と述べた。
 米空軍はオスプレイの操縦席などを公開。他の4機は駐機場でプロペラを上にしたり、前方に倒したりしたままとどまっていた。
 米軍は今後数年間でさらに5機を横田基地に配備し、計10機、約450人態勢で運用する。横田基地のほか静岡県の東富士演習場や群馬県、長野県、新潟県の上空に設定された空域、青森県の三沢対地射爆撃場、沖縄県の訓練場などを使って訓練すると説明している。
 オスプレイの横田配備について菅義偉官房長官は3日の記者会見で「日米同盟の抑止力、対処力を向上させて、日本の防衛、アジア太平洋地域の安定に資する」と意義を強調した。

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