「被災地サポートしたい」 DMAT5人、きょう石川へ 八重山病院

災害派遣で着用する活動着を着て病院内のスタッフから激励を受けた災害派遣医療チームの皆さん=25日、八重山病院

 能登半島地震の発生を受け、八重山病院災害派遣医療チームの5人は26~31日までの日程で被災地へ派遣される。活動期間は27~30日までの4日間。25日夕、同病院で出発式が行われ、病院スタッフ約40人が集まって5人を激励した。八重山病院からDMAT(ディーマット)が派遣されるのは東日本大震災以来2回目。

 災害派遣医療チームは西村朋也医師(34)、目取眞静香看護師(51)、宮良太士看護師(40)、上原拓磨業務調整員(40)、比嘉雄作業務調整員(31)の5人。
 九州・沖縄ブロックは石川県穴水町の保健医療福祉調整本部に入り、公立穴水総合病院を拠点に病院支援や避難所を回って現地の後方支援を行う。
 西村医師は出発に先立ち、「八重山病院、沖縄県の代表として恥じない行動を取り、被災された関係者や地元の方に寄り添いながらサポートしていきたい」と抱負を述べた。
 和氣亨院長は「コロナの間に全国から応援にきて助けていただいた。今度は私達が救援に向かう番。八重山病院を代表して皆の思いを持って活躍してもらいたい」と激励した。
 県災害医療コーディネーターで救急科の竹島茂人部長は「八重山病院は災害拠点病院としての責務としてDMATを派遣する。安全管理と災害地での活動を通じて教訓事項をたくさん得てきてほしい」と要望した。
 5人は26日の朝8時の便で伊丹空港に渡り、食糧などを調達しながらレンタカーで陸路を進んで被災地に入る予定という。
 厚生労働省DMAT事務局から沖縄県への災害派遣要請に基づき、沖縄県からDMATは合計で6隊が派遣される予定で、八重山病院は4番目の被災地支援となる。

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