尖閣警備に新巡視船2隻 来月就航、ヘリ甲板も 海保

第十一管区海上保安本部が尖閣周辺の警備に投入する新巡視船「やえやま」=十一管提供

 第十一管区海上保安本部は2月22日から、尖閣諸島(石垣市)の領海警備に、最新鋭の巡視船「やえやま」(約3500㌧)と「はてるま」(約1500㌧)を投入する。同保安部の島谷邦博本部長が25日の定例記者会見で発表した。
 「やえやま」は全長約120㍍、幅約14㍍、「はてるま」は全長約96㍍、幅11・5㍍。2隻ともヘリが発着できる甲板、機関砲、遠隔放水銃が整備されている。
 十一管は「尖閣諸島周辺海域の領海警備をはじめ、海難救助、治安の確保、海洋権益保全、海洋環境保全などの海上保安業務に従事する」としている。
 尖閣諸島周辺海域では、尖閣侵奪を狙う中国政府が派遣する艦船が常駐体制を構築しており、領海侵入を常態化させ、日本漁船の操業を脅かしている現状がある。海保の巡視船は、中国艦船の監視や日本漁船の警護などに当たる。
 2隻の就役に伴い、これまで十一管所属船だった巡視船「はてるま」「いらぶ」は他の管区へ配置換えされる。

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