大型で非常に強い台風25号（コンレイ）は３日午後６時現在、沖縄の南にあり、時速15キロで北北西に進んでいる。気象庁によると、宮古島地方では４日夜、沖縄本島地方では５日未明ごろから暴風域に入る見込み。八重山地方は３日、強風域に入った。暴風や高波のほか、沖縄本島地方では高潮にも厳重に警戒するよう呼び掛けている。

　台風の最接近は、沖縄本島地方が５日午前中、宮古島地方が５日朝。暴風域から抜けるのは、宮古島地方が５日未明ごろ、本島地方が５日朝から昼前ごろ。４日の沖縄本島地方では東の風、先島諸島では北西または北の風が非常に強く吹く見込み。

　４日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は沖縄本島地方23メートル（35メートル）、大東島地方18メートル（30メートル）、宮古島地方30メートル（45メートル）、八重山地方20メートル（30メートル）。

　台風の接近に伴って、大気の状態が非常に不安定となり、４日は沖縄本島地方では、多い所で１時間に50ミリ、宮古島地方では、多い所で１時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み。５日は台風本体の雨雲が近づく沖縄本島地方で、警報級の大雨となる見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼び掛けている。

　台風の中心気圧は９４０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。台風から１９０キロ以内は25メートル以上の暴風域、７５０キロ以内は15メートル以上の強風域。