石垣島製糖株式会社(西村剛志代表取締役社長)は1月31日午前、同社で2023/24期の粗糖初荷式を開いた。初荷は1月4日から製糖を開始した粗糖(分蜜糖)1500㌧(売上金額約2・8億円)で、2日間に分けて搬出する。この日は朝から1000㌧を石垣港ターミナルへ運び出し「優昭丸」へ積み込んだ。粗糖は1日正午に北九州市の門司港へ向け出港し、関門製糖株式会社へ送られる。
石垣島製糖の集中脱用施設前で行われた初荷式で西村社長は「生産者が大切に育てたサトウキビを役員一丸となって大切に製品化したので、本年も安全運転を心掛け、最終の出荷まで無事故・無災害で運搬されるようお願いしたい」とあいさつ。
運転手を代表しておもと運輸の髙良新治さんが安全運転宣言し、JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長の発声で乾杯した。
運転手全員によるタッチアンドコールが行われ、西村社長が乗った車を先頭に4台のトラックが出発した。
石垣港では海運を担う琉球海運株式会社と荷受会社の八重山港運株式会社合同の初荷式があり、運搬トラックとコンベアへ清めの塩と酒をまき、無事故・無災害を祈願した。
初荷式後にトラック4台分の粗糖はコンベアに乗せられ次々に優昭丸に運び込まれた。今期は計5船を配船する予定。
石垣島製糖によると、サトウキビの原産料生産は6万1056㌧、粗糖は6963㌧の生産を見込んでいる。搬入開始初日の平均買入甘蔗糖度は13・0度からスタートしたが、1月30日時点で13・7度と徐々に糖度は上昇傾向にあるという。