スケートパーク建設へ 市長、意見交換で前向き姿勢

スケートボードパーク建設に向けた意見交換会が開かれた=7日夕、市民会館展示ホール

 石垣島でアクションスポーツのイベントを展開している「石垣島アクションスポーツ協会」は7日夕、市民会館展示ホールで、石垣市のスケートパーク建設に向けた意見交換会を開いた。中山義隆市長、競技をする市内の小中高生など約50人が参加した。中山市長は「市内ではスケートボードの人口も増え、行政としてもぜひパークを建設したいと考えている。もっと早くパークができていればとならないように応援したい」と建設に前向きな姿勢を示した。

 市は中央運動公園の施設の老朽化に伴い、再整備の基本計画策定を進めている。市民や関係団体にアンケート調査を実施し、スケートボードパークやクライミング施設の新設も検討している。
 意見交換会で同協会の山田智之代表理事は「市内ではスケートボードができる施設がなく、子どもたちはサザンゲートブリッジの下などを使ってやむを得ず練習している。安心安全に遊べる環境を早く整えたい」と訴えた。
 同協会理事の石川勇作市議は「市内の学童施設は民家を改装しており、のびのび遊べない場所も多い」と述べ、学童保育でスケートボード教室の開催を提案。「スケートボードの『自分がチャレンジしたことをたたえあう』という文化は、自己肯定感を高めるという市の教育にも合致し、子どもたちの育成につながる」と意義を強調した。
 オンライン参加したX GAMES JAPAN(エックスゲームズジャパン)代表の河野眞二氏、沖縄県那覇市出身のプロスケーター謝花明徳氏も、県内や全国のスケートボードを巡る現状を説明し、パークなど環境を整備する重要性を訴えた。
 中山市長は、建設場所として中央公園内以外にも、新庁舎周辺の開発で、雨水貯留施設などの活用を検討すると表明。「仮設型のボウルパークにできるのでは。パーク建設には少々時間がかかるので、現状ある施設で、安全に使えるような場所を確保していきたい」と期待した。
 市役所都市建設課の粟川智行課長補佐は「若い層の利用が多い中、安心して利用できるルールづくりも準備段階で協議する必要がある」と課題を挙げた。
 一般参加者との質疑応答で、中学生からは「環境の良いパークを参考にしながら、スケーターの意見も取り入れて作ってほしい」という要望が出た。

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