第29回竹富町やまねこマラソン大会(主催・同町体育協会)が10日、西表島の上原小学校を発着点に開催された。23㌔、10㌔、3㌔(中学生)の種目に計1056人が出走し完走者は1022人(完走率96・8%)だった。
23㌔男子は角田智史さん(40)=石垣市=が1時間23分7秒で初優勝。同女子は横尾奈月さん(41)=同=が大会新記録となる1時間30分1秒で優勝した。今大会は町制施行75周年となる記念大会。大原港と会場を結ぶ選手送迎用のシャトルバスが遅れたため、予定より30分遅れでスタートした。
10㌔男子は長田紀輝さん(38)=石垣市=が34分57秒、同女子は櫻井恵美さん(55)=岐阜県=が43分6秒で優勝した。
3㌔男子は的野哲也君(14)=川平中2年=が10分19秒、同女子は大屋優奈さん(12)=同中1年=が12分15秒で、それぞれ初優勝。
大会長あいさつで前泊正人町長は「雨も降らず、ジョガーの皆さんにとって最高の天気だ。西表島の大自然を満喫し思い出に残る大会にしてほしい。自分のペースでレースを楽しんで」と選手を激励。
選手宣誓は昨夏に奄美大島で開催された「離島甲子園」で3位に入賞した竹富町選抜チームが担当。代表して池村充喜主将と大嶺琉美副主将が「声援に感謝し笑顔を忘れず、精一杯駆け抜けたい」と宣言した。
大会終了後は、選手と島民が参加する「ふれあいパーティー」が、わいわいホールで開催され、八重農郷土芸能部や上原エイサー隊が盛り上げた。
当日正午の西表島上原の気温は17・1度。湿度は66%、北北東の風7㍍だった。
選手は曇天で冷たい風が吹く中、島民の熱い声援を背に世界自然遺産の島を駆け抜けた。