牛の島活況 1800人来場 まつり、5年ぶり綱引き復活

牛まつりに復活した牛との綱引き。人間5人で挑むも牛が終始圧倒した=25日、黒島多目的広場

 竹富町黒島の一大イベント第31回黒島牛まつり(主催・同実行委員会)が25日、黒島多目的広場を主会場に開催された。牛一頭が当たる夢の牛抽選会や5年ぶりに復活した牛との綱引き、恒例の牧草ロール転がしなど多彩なイベントが催され、1800人(主催者発表)が来場した。黒島自慢の牛を使ったグルメコーナーには長蛇の列ができ、3000頭を有する牛の島がまつり一色になった。
 開催までは雨が降ったり止んだりで天候が不安視されたが、開始の頃には晴れ間も見え、フェリーから降りた人々が続々と会場に来場した。オープニングには黒島伝統の正月ユンタで幕開け。クロちゃん、シマちゃんの着ぐるみショーや、ダンスクラブ「Heart Step」が迫力あるダンス。スペシャルゲストの横目大翔さん、池田卓さんのステージで会場を盛り上げた。池田さんのステージでは竹富町PRマスコット「ピカリャ~」も登場し、子ども達も一緒にステージに上った。
 参加型イベントとして牧草ロール転がし、ジャンプDEラブロール、牛との綱引きなど、黒島ならでは催しが続いた。サブ会場で初開催された男女の出会いをサポートする「ハートの島でラブマッチング」では2組のカップルが成立。牛の削蹄見学、牛の体重当てクイズ、ロールペイントアートなどもあった。
 グルメコーナーでは黒島自慢の牛を中心とした牛汁、牛丼、モモ焼き、ハンバーガーなどの牛づくしのメニューのほか、黒島産アーサ汁、アーサそばもふるまわれ、長蛇の列ができるほどの盛況ぶりだった。
 実行委員長の玉代勢元さんは「黒島は人口200人に牛3千頭が飼育され、島全体が牧場で人間が生活しているような珍しい島。牛まつりは島民全員が実行委員として関わり、島民による手作りイベントで来場いただく皆様方に満足していただけるように準備してきた。牛まつりを存分に楽しんでください」とあいさつした。
 黒島牛まつりは1994年から離島の地域おこしの一環で島民が主体となって毎年開催されている。

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