竹富町は、町内の島々を訪れる観光客などの来訪者に課すとしていた法定外目的税の訪問税について、審議委員会から答申を受けた1人2千円の金額を引き下げ、千円とする方針を決めた。観光業者などから高額との批判が上がったことを受け再検討したと見られる。町は1日、町訪問税条例案の意見募集(パブリックコメント)を開始した。
条例案によると、訪問税の対象からは町民、町内の事業所に通勤する者、町民の扶養親族で、町外の学校に通う学生などを除外する。6歳未満、修学旅行生も課税免除とする。
1人5千円の年払いをした場合、納付後1年間は納税の必要はない。
パブリックコメントは31日まで。条例案はホームページで公表しており、意見は意見提出フォーム、メール、郵送、ファックス、持参で受け付ける。
訪問税は、町の自然、文化、住民生活を守る新たな財源確保の仕組みとして町が導入を検討。町が設置した審議委員会は昨年11月、訪問税の金額について2千円とする答申を前泊正人町長に提出していた。