石垣港の検疫錨地に停泊へ 米艦船が11日寄港

ストライキの方針について話し合った全港湾沖縄地方本部八重山部会の非公開の会議=8日、石垣港ターミナル

 在日米海軍・第7艦隊所属のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(排水量約9500㌧、全長155・3㍍、乗員約300人)の船員が11日から14日までの間、石垣島に上陸を計画している事がわかった。米側は代理店を通じ、テンダーボート(支援艇)で、南ぬ浜地区クルーズバースを上陸の候補地に挙げているが、市は許可申請を保留している。
 今後、市は上陸内容の詳細について代理店に聞き取りを行い、回答を受けてから許可を認めるか判断する。
 「ラファエル」は安全管理上の理由から、クルーズバースに接岸できない。米側は石垣島と竹富島の間にある「検疫錨地」に停泊を予定しており、日米地位協定に基づき市に通知した。
 クルーズバースでは、10日午後6時にクルーズ船が離岸。以後、14日朝まで入港予定の船舶はない。
 昨年9月に米掃海艦「パイオニア」(1380㌧)が接岸した際、混乱を防止する目的から米側と契約した代理店がバース入口付近に鉄板を並べ一帯を隔離した。
 全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部(山口順一執行委員長)は8日、在日米海軍第7艦隊のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が石垣港の区域内に入った段階でストライキを決行する方針を固めた。那覇港、那覇新港ふ頭、浦添ふ頭、石垣港で荷役作業が停止する恐れがある。

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