在日米軍第7艦隊所属のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」は13日午前9時ごろ、石垣島と竹富島の間にある「検疫錨地」から出航した。米艦船出航を受け、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部は石垣港で実施していた全面ストライキを解除。午前9時から始業した。このあと、石垣港では終日、港湾作業員らが総出で停滞していた荷役作業に当たった。
「ラファエル」はこの日、船首を西に向けて出航した。石垣港では、スト解除を受けて貨物船の出入港が急ピッチで進められ、荷役作業に追われる港湾作業員や、トラックの姿で活況を取り戻した。
全港湾がストを開始した11日に入港した琉球海運の貨物船「第二優昭丸」は、午前中には荷役作業を終え出港。12日入港の「陽光丸」の荷役作業も続けられた。午後には12日入港予定だった「わかなつ」が1日遅れで到着した。
南西海運は通常1日1隻入港だったが、この日は「ちよ丸」「せつ丸」の2隻が入港した。
港湾関係者によると、荷役作業は、13日は物資の降ろし作業が中心で、14日には運び込まれた物資の配達が行われる。
港湾作業員の一人は「朝から電話が鳴りやまなかった。少しでも早く物資を届けようとみんな残業して頑張っている」と話した。
ストによる離島の物流への影響について八重山港運の担当者は「ストが実施されることが前々から分かっていたので、協力会社に出荷の前倒しをお願いし、事前に対策していた」と説明した。
11、12日、米軍関係者は新港クルーズバースから上陸。事業者の大型バスに乗り、大型量販店などに移動し、食料品を大量に買い込むなど買い物を楽しんだ。13日には新港クルーズバースに設置されていたバリケードも撤去された。