石垣市区選出の次呂久成崇(まさたか)氏(49)は30日、市内で会見し、県議選(6月7日告示、16日投開票)に無所属で3選出馬を表明した。「住民の皆さんと向き合うことで、八重山圏域の声を県政に反映させる」と強調。玉城デニー県政を支える与党として、執行部と調整しながら施策を展開するとの意向を示した。
政府が「特定重要拠点空港・港湾」に石垣港と那覇空港を指定する方針を示していることについて「整備にかかる予算計上や整備後の運用に地元から強い不安の声がある。政府は丁寧に説明する責任がある」と強調。
アジア・太平洋の安全保障環境は厳しさを増しているとした上で、「重要拠点指定や、自衛隊の急激な配備拡張で沖縄が攻撃目標になることは決してあってはならない」と主張した。
「物価高騰できょうあすの生活が厳しい中で、本当に今、港湾整備に予算をかけるべきか」とも述べ、国の姿勢に疑問を呈した。
玉城知事が八重山を視察する回数が少なく、一部から「離島軽視だ」との批判を受けていることに関し「確かに離島振興が十分ではない」と指摘。その上で、「ただ批判するだけでなく、提言も含めてしっかりと地元の声を届ける」と語った。
具体的な政策は、5月中旬ごろに発表するとした。
県議選石垣市選挙区(定数2)を巡っては、現職2期目の大浜一郎氏(自民)も出馬を表明している。大浜氏は野党の立場。