視察のため石垣入りしている玉城デニー知事は25日、ユーグレナ離島ターミナルの尖閣諸島情報発信センターや石垣港のクルーズバース、登野城地区魚類養殖場などを視察し、沖縄本島に戻った。新石垣空港で報道陣の取材に応じ、尖閣諸島問題について「石垣市による広報活動は非常にありがたい」と評価した。
尖閣諸島情報発信センターは、石垣市がふるさと納税を活用し設置。石垣港離島ターミナル内に、尖閣の歴史を紹介するパネルや3D模型、各島の標柱を常設展示している。尖閣諸島対策室の野崎雅治室長が玉城知事を案内した。石垣海上保安本部も訪問。新しく配備された巡視船「やえやま」の船内を見学した。
石垣市の尖閣問題に関する取り組みを後押しするか問われた玉城知事は「多くの方が無料で施設を利用している。学生向けの教材もある。県内の歴史に関する教材や取り組みは非常に関心がある」と述べ、市と連携する意向を示した。
特定港湾に指定された石垣港については「民間活用が一番優先されるべき」と指摘。石垣港は離島航路や物流面で非常に重要な港湾だとして、必要であれば、ハード交付金などを活用した港湾整備も検討したいとした。
自衛隊配備について「専守防衛の範囲内での防衛組織として自衛隊を認める。敵基地攻撃能力を有する(装備の)配備は専守防衛の範囲外で、憲法を逸脱する。明確に反対する」と強調した。
玉城知事は行政視察のため24日に石垣入りしていた。