県選挙管理委員会は4日、県庁で県議補選の当選証書付与式を行い、当山尚幸県選管委員長がうるま市区の山内末子氏(60)と石垣市区の大浜一郎氏(56)に当選証書を手渡した。両氏は県議会を訪れ、新里米吉議長の激励を受けた。大浜氏は離島振興、山内氏は米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止を優先課題に挙げた。
山内氏は「知事を支えながら強い沖縄を作っていきたい。課題山積であるが一つ一つ丁寧にしながらもしっかりと自立できる沖縄を目指す」と抱負を語った。一番の課題について「選挙戦に示された通り、辺野古の問題をどうするかということ。いかに工事を止める形に持っていくか」と強調した。
普天間飛行場の辺野古移設計画の賛否を問う県民投票について「選挙では基地問題だけでなく、経済や暮らしを考えて投票した人もいるだろう。一つに特化するという意味では大変有意義であると思う」と述べた。
大浜氏は「有権者と約束した『離島の振興なくして沖縄の振興なし』ということが非常に大きなテーマ。この2年はものすごく大事な時期。政府との対話をやらないとうまくいかない」と抱負を語った。
石垣島への自衛隊配備について「県政の課題ではないが、日常的に領海侵犯されている。これは異常な話で、目をつぶっているというのは極めておかしい。防衛はやるという国家の意志を示すことが大事」と指摘した。
辺野古埋め立て承認の撤回について「司法の判断に従うのが当たり前のこと。しかし裁判で国防のことを議論するのはいかがなものかと感じる」と疑問視。辺野古移設の県民投票について「イエスかノーだけでなく、情報をきちんと伝えていない中で、大衆が直接投票をするとどうか。EUから学ぶことも多いのでは」と慎重な姿勢を示した。