食費は削っている。1日数百円でも1カ月では1万円ほど浮き、生活はだいぶ楽になる。そんな庶民の目から見ると「理解できない」と率直に思う。防衛省が進めている空港・港湾の機能強化に対する反発の声だ◆「特定利用空港・港湾」という制度で、国は平時から自衛隊が円滑に利用できるよう整備したい。空港の滑走路延長やエプロン拡張が実現すれば、平時には大型機の就航も可能になり、住民や観光客の利便性が向上する。多額の予算が必要なため、これまで実現しなかったが、国主導でやってくれるなら住民には千載一遇のチャンスだ◆反対する人たちは「空港が軍事拠点化され、有事には攻撃対象になる」と懸念する。国防のことはよく分からぬ。だがインフラが整備されれば、島は潤う◆小生の人生経験から言うと「カネで幸せは買えない」と言う人ほど、カネを貯めこんでいる。特定利用空港・港湾に反対する記事を書いているメディア関係者も、哀れな小生より、よほど羽振りがいい。小生も一度でいいから札束を蹴り上げ、前述のセリフを吐いてみたい◆冗談はさておき、現在の国際情勢を見ると、沖縄、日本の将来に重大な危惧を抱く。だが少なくともわが故郷には、将来にわたって「心もフトコロも豊か」な島々であってほしい。