相次ぐ台風接近に悲鳴―。台風25号の瀬金を受け、各地でさまざまな影響が出た。
■空、海の便
石垣空港の空の便は午後の全便が欠航。午後4時には空港が閉鎖され、海の便は離島ターミナルが終日全便欠航した。市内のバス会社は午後2時15分に運休した。
一方、沖縄本島の那覇空港では、この日沖縄旅行を終え、羽田空港に帰る予定だったと話す宮前マリアさんは(21)「2泊の予定が、3泊になってしまった。ホテルに戻ろうと思うが、タクシーが混んでいる」と話した。
沖縄本島の県庁が午後3時に閉庁したのに合わせ、八重山の出先機関も同時刻に閉庁。石垣市役所、竹富町役場の閉庁は午後2時半だった。
竹富町役場によると、各離島と石垣島を結ぶフェリーは3日に運航が止まり、波照間島は数日前から運休。与那国島でも足止めされる観光客が出ている。
■インスタントラーメン?
スーパーの品薄状態も続いている。与那国島の久部良地区にある商店によると、多めに仕入れたが連続の台風襲来で品切れした野菜もある。卵、牛乳は売り切れた。ニンジン、レタス、ジャガイモが少しあるだけ」。卵は2ケースしかなく、各家庭に1個ずつしか売ることができなかった。「あとはインスタントラーメンを食べてしのぐほかない」と苦笑した。
石垣市内の大型店店長は「台風が連続し、物流が滞った。3日くらいは物流が止まりそう。今あるものを売ったら、月曜日の次の船便まで待つしかない」と話した。
■児童への影響
午後零時過ぎの暴風警報の発表を受け児童は下校。市教育委員会学校教育課の担当者は「給食のこともある。学校としては早めに発表してほしい」と話した。
市内のある小学校は、父母にメールなどで午後1時15分までに帰宅させると伝えた。学校周辺は、児童が給食を食べ終わるのを待つ父母や迎えの車で混雑した。
■自主避難
市防災危機管理室によると、市健康福祉センターには午後8時現在、6世帯7家族が自主避難した。