石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(共同代表・上原秀政氏ら)は9日午後、市内で記者会見し、17日に予定されるラーム・エマニュエル駐日米国大使の与那国島と石垣島訪問に伴う米軍機の空港使用を中止するよう要請した。要請書は米国大使館に送付。県には米軍機の使用を容認しない姿勢を堅持するよう求める文書を、次呂久成崇県議を通じて県庁の秘書課に届けた。
与那国町の住民団体「与那国島の明るい未来を願うイソバの会」も民間空港・港湾の軍事利用は緊急時以外認めないとする県の対応を評価する声明を発表。軍用機の来島拒否も求め、要請書を次呂久氏に託した。
連絡会メンバーは、陸自駐屯地開設、ミサイル、PAC3の配備、石垣港の特定利用港湾指定、シェルター整備などが進む中、4月に日米首脳会談が行われた直後に駐日米大使が八重山を訪問し、在沖米軍トップが同行するとの報道もあると指摘。「島々を舞台とする戦争の準備ではないか。住民は不安と懸念を深めている」と抗議した。