石垣市の中山義隆市長は4日、石垣島産パインアップルの知名度向上と販売促進を担う「パインアップル大使」の委嘱状を、まるっと沖縄輸出推進協議会の伊佐尚子会長(52)=有限会社アグロオーガジャパン(中城村)=に手渡した。伊佐氏が初代大使で、任期は2年間。
伊佐氏は2003年、県内産農作物を販売するアグロオーガジャパンを設立。これまでのパイン総販売量は2150㌧。イオンやヤオコーなど全国規模の小売り大手グループを取引先に持ち、県内の年間取扱量は300㌧、このうち約200㌧が石垣産。
伊佐氏の貢献を評価し、市は先月15日付でパイン大使に委嘱していた。伊佐氏は北海道で初開催された石垣市パイアップルフェアでPR活動を行い、5600玉が完売。続いて、先月末から今月2日までイオン那覇で開催したフェアでも1816玉を販売した。
伊波氏は、石垣産パインは海外への輸出拡大も狙えると述べ「東南アジア市場を含め、石垣産はチャンスがある。欧州や北米も興味を示している」と太鼓判を押した。
県内でも石垣産の販売開始を皮切りに、8月上旬まで本島産も含めた販促を継続できる。「量販店やスーパーからも評価が高い」と強調した。
中山市長は「さらに生産力を上げたい。大使として石垣産パインのファンを増やしてほしい」と期待した。