20校にバレーボール100個 設計事務所、市出身呉屋さん企画

バレーボール100個が贈呈された=26日午前、市教育委員会

 株式会社創建築設計事務所(上田斉代表取締役、本社東京)は26日午前、バレーボールチーム「サトリーサンバース大阪」公式球のバレーボール100個を贈呈した。ボールは小学生用で、市内の小学校20校に5個ずつ提供される。
 上田代表、同事務所チーフで石垣島平得出身の呉屋小百合さん、協賛したサンバース社マネージャーの吉田譲さんらが市教育委員会を訪問。中山義隆市長、崎山晃教育長が出席し、贈呈式が開かれた。
 バレーボール贈呈を企画した呉屋さんは「子どもたちがボールを使って遊んだり、勉強したりする役に立てれば」と期待した。
 八重山商工高校卒業後、中国上海の大学で中国語と英語を勉強。現在は同事務所で企画やデザイン、通訳と多方面に活躍している。「島ではいろいろなことに触れる機会が少ない。未来への選択肢を増やしてほしい」と後輩にメッセージを送った。
 上田代表は呉屋さんの活躍を見て石垣島に興味を持ったという。「呉屋さんのような素晴らしい先輩がいることを知ってもらい、子どもたちが元気に育って、世界に羽ばたくような人材が出てくれたら」と願いを込めた。
 吉田さんは、同社が進めるSDGsの一環として贈呈に協賛した経緯を説明。「バレーボールとスポーツの発展に活用してほしい」と述べた。
 中山市長は「石垣は子ども、大人を含めバレーが盛んな地域。世界に活躍するような人材が育ってくれれば」、崎山教育長は「島出身の呉屋氏が発案し、今回の寄贈に至ったことは、子どもたちの大きな励みになる」と感謝した。

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