陸上自衛隊第15旅団のホームページに、沖縄戦で日本軍を指揮した牛島満司令官の辞世の句が掲載され、沖縄メディアなどが反発している件で、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長は28日、同旅団に対し、辞世の句を削除しないよう求める要請書を提出した。
要請書では、牛島司令官の決断で結果として多くの住民が犠牲になったとされることについて「厳しい戦況の中で最善を尽くした指揮官。戦後に生きる我々が慰霊の対象から外すことは傲慢極まりない」とした。
辞世の句が「戦争で草木も残らぬほど焼け野原となった沖縄が、いつの日が復興することを願っている」と指摘。「連続する国防の歴史が今の日本と沖縄を形作っている」とした上で「一部の活動家の要求」によって、ホームページに掲載された辞世の句などを削除しないよう求めた。