茂木幹事長が与那国訪問 国境離島を重要視、振興に意欲

要請書を手渡した糸数町長(写真左)と受けた茂木氏。面談時間は約20分=9日午前、与那国町役場(提供写真)

 27日に投開票される自民党総裁選挙に立候補を表明した茂木敏充幹事長が9日、与那国島を訪問した。午前9時前に町役場を訪れ、糸数健一町長や一部町議と面談した。糸数氏は政府に要請してきた振興策を茂木氏にも伝え、協力を求めた。
 面談は町議会の9月定例会が始まる1時間前に行われた。糸数氏は台湾有事を念頭に置いた町内へのシェルター設置など、各種インフラ整備を求めた。要請内容について、茂木氏は前向きに取り組む姿勢を見せた。
 茂木氏は「与那国は石垣よりも台湾に近い場所にある」と指摘し国境離島として重要視する考えを示した。
 面談には譜久嶺弘幸副町長や崎元俊男議長、大宜見浩利氏、与那原繁氏、上地常夫氏が同席した。
 茂木氏は、面談後、与那国駐屯地や西崎の日本最西端の碑を訪問した。総裁選を前に、台湾有事に巻き込まれるとの懸念もある与那国島を訪れ、振興策に力を入れる姿勢をアピールした。ただ、糸数氏や議員との面談では特に総裁選に言及することはなかった。

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