13日の石垣市議会一般質問で、野党の内原英聡氏が、台湾有事をにらみ、日米両政府が先島諸島での「限定戦争」を企てている可能性に警戒感を示した。中山義隆市長は「飛躍し過ぎて理解に苦しむ」と反論した。
内原氏は台湾有事をにらみ、先島諸島住民の島外避難が計画されていることについて「米軍基地が集中する沖縄本島こそ危険と考えている。(八重山は)地理的に台湾に近いというが、ミサイルやドローンを飛ばす時代。先島住民だけ避難する合理的理由は見出せない」と指摘。「日米が先島での限定戦争を企てているなら話は別だ」と発言した。
中山市長は「市民の命を守るのが役割なので、一人も被害に遭わないように避難させる」とした上で「議員の話が飛躍しすぎて理解に苦しむが、沖縄本島が攻撃されるという話は台湾有事ではなくて、日本とどこかの戦争だ」と答弁。
その上で「避難するのは隣で有事が起きた場合、戦争が飛び火するからで、攻められるからという話ではない。限定戦争とかいう人がいるが、そういう準備をしているわけではない」と述べた。
野党からは「台湾有事は日本有事と言っているじゃないか」と野次が飛んだ。