過去最高益を達成 売上9億8千万余、大台間近 ゆらてぃく市場

売上10億円の大台突破に向けてガンバロー三唱で気勢を上げた=21日、大浜公民館

 第14回JAファーマーズマーケットやえやま・ゆらてぃく市場生産者大会が21日午後、大浜公民館で開催され、実績報告や生産者表彰が行われた。2023年度は来店者数44万5493人(前年比3万961人増)、販売実績は9億8764万2千円(同1億758万千円増)で過去最高の売り上げを達成したことが分かった。

 24年度は10億円を目標に掲げ、9月現在までに年間計画の65%まで達成していると報告。生産者会の東内原辰雄会長は「大台を突破するため、会員スタッフ一丸となり活気あふれる店舗を作っていきましょう」と呼び掛け、最後にガンバロー三唱で気勢を上げた。
 同店によると、販売実績が増加した主な要因として、コロナ禍明けの景気回復があり、地域の消費者や観光・旅行者の需要回復が大きいと分析。特にパイン・マンゴーの購入発送が大きく伸長した。
 部門別では果実が2億6520万9千円、野菜は2億3745万円、精肉は1億1882万1千円で上位3位が売り上げ全体の63%(6億2148万円)を占めた。
 年間行事としては周年祭や決算大感謝祭など、地元生産物の旬を取り入れた販促イベントを数多く展開し、毎週水曜のお米の日、毎月29日は肉の日フェアなど、定期的な集客施策も奏功した。
 JAおきなわ代表理事の安谷屋行正専務は「八重山の農業はかなりポテンシャルの高い地域。県内農業のけん引役としてますます期待したい」と激励した。
 八重山市町会の前泊正人副会長、八重山農林水産振興センターの森英勇所長もあいさつした。
 ゆらてぃく市場は地産地消を推奨するJAおきなわ「ファーマーズ事業基本構想」に基づき、2011年にオープン。現在、ファーマーズ事業として県内では10店舗が営業している。

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