気象庁は1日、9月の沖縄地方の平均気温が過去最高を記録したと発表した。平均気温平年差はプラス1・2度で9月としては統計を開始した1946年以降で最も高くなった。月の記録更新は4月、7月に続いて3回目。県内25観測地点のうち、8地点で月平均気温の記録を更新した。
与那国島では5日に9月の観測史上最高の34・6度、石垣島盛山では5日に33・9度を観測した。西表島では17日に日最低気温28・9度、大原では17日に日最低気温28・5度を観測するなど暑い日が続いた。
また、海面水温は東シナ海南部(+1・6度)と沖縄の南(+1・3度)で9月として1982年以降で最も高い歴代1位となった。
記録的な高温の要因としては上空の温かい空に覆われやすく、高い海面水温に囲まれたことも寄与した可能性がある。さらに春まで続いたエルニーニョ現象からラニーニャ現象への推移により地球規模で中緯度帯が高温になっていることと、地球温暖化が影響していることが考えられるという。
海面水温が高かった主な要因は記録的に高温となった7月以降、台風や熱帯低気圧等の影響を比較的受けにくかったためとされる。