石垣市教育委員会いきいき学び課による生涯学習講座「高齢者大学」の卒業式が5日、市民会館大ホールであった。2年間の課程を修了した25人は証書を授かり、涙を流して数十年ぶりの卒業を喜んだ。
當銘千鶴子さん(80)が代表し「この歳になって、様々なことを学んだ。送迎してくれた娘、一緒に卒業する皆さんに感謝する」と答辞。思い出深い企画に、八重山署による交通安全教室などを挙げ「皆さんの挑戦や勉強への姿勢を真似したかった」と語った。
学長の﨑山晃・市教育長から一人ひとりに卒業証書が手渡され、全員が胸を張って受け取った。﨑山氏は「学びへの努力を忘れず、人生をより良くするため学習を継続してくれた。高齢者大学を発展させたい」とあいさつした。
高齢者大は2021年8月に開始。各方面の知識人を招き、芸術、法律、自然現象など幅広い分野を学ぶ機会を提供している。受講生は70~80歳台が多い。昨年から「部活動」が始まり、テニス、合唱など座学以外の活動を企画した。今年度は初めて式典を大ホールで執り行い、合唱部が「ふるさと」を披露した。