石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉敬子共同代表)は1日、3日に予定される第60回石垣島まつり2024市民大パレードに陸上自衛隊が迷彩服姿で参加するのは不適当として参加を取り消すよう求めた。市側は「実行委で異論が出なかった。断る理由はない」としている。
石垣島まつりは、市民の郷土意識の高揚などを目的に例年11月初旬に行われる石垣市秋の恒例行事。今年で60回目。市民大パレードは2日目の3日に行われ、市内の中心部を目指し約1800人(54団体)が1㌔ほどを行進する予定。
まつり実行委は計13団体で構成される。陸自の参加は実行委で承認された。陸自は総勢120人ほどが石垣島まつりに関わる。このうちパレードに参加する隊員は、石垣駐屯地や島外の部隊所属の音楽隊など計70人を予定。
パレードには例年、航空会社や海上保安庁の職員が制服姿で参加している。陸自は海保と同様に職域パレードとして参加する。
連絡会からは「自衛隊は特殊な職業。安易に職域として参加を認めるべきではない」「今後、ミサイルを積んだ車両や機関銃を持った人員が参加するかもしれない。北朝鮮の軍事パレードみたいになる」と警戒する意見が出た。
市農林水産商工部の宮良直好部長は、中山義隆市長に報告すると答えた。
駐屯地の担当者は取材に対し、参加の理由を「地域住民に理解を深めてもらうため。沿道から応援の声もあり、このようなイベントは活用したい」と説明した。