石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉敬子共同代表)は12日、30日に陸上自衛隊石垣駐屯地を一般開放して開催する「やいまDAY2024」の中止を求め、申し入れ書を駐屯地の担当者に手渡した。「自衛隊の本質を隠すイベント。子どもや青少年の人気取りとしか思えない」と指摘。住民感情を無視し税金を使うことも容認できないとした。
石垣駐屯地は11月30日に市民が参加できるイベント「やいまDAY2024」を開催する。今年は2回目で、保有する03式中距離地対空誘導弾や12式地対艦誘導弾の展示や、隊員による訓練展示を行う予定。近隣地域の了承も得た上で空砲を使用する。
申し入れ書では、空砲訓練は市民生活にかかわるとして「理解や納得がないままでの実施は認められない」「駐屯地は戦争の準備・訓練をする場所で、子どもたちが楽しむ場所ではない」と糾弾。
3日に行われた石垣島まつり市民大パレードに戦闘服で参加し行進したことと同様に、今回の開催も「目的とかけ離れた住民感情を無視した取り組み」と非難した。
申し入れ書を受け取った担当者は「今年の訓練内容は把握していない」とした上で、中村康男司令に伝えるとした。