石垣市の台湾視察団が11月、台湾企業から高額な供応を受けたとする報道を巡り、市は13日、この件を報じた沖縄タイムスに11日付で抗議と報道の経緯を確認する文書を送付した、と発表した。
これを受け沖縄タイムスの磯野直社会部長は同日、抗議文の内容証明郵便を受け取ったとした上で「内容を精査した上で回答する。一連の報道は十分な取材に基づいており、記事の内容に誤りはない」とするコメントを出した。
市はホームページに掲載した文書で、視察団と現地企業が懇親会を開いた中華レストランが新聞社の取材に回答した事実はないと強調。「飲食店側としては予算に応じた料理等はきめ細かく用意できることから、石垣市側の負担額も事前に聞いており予算に応じた対応をしている」と説明した。
市によると視察団の20人は3回の懇親会で1人当たり計約1万5千円の会費を支払った。沖縄タイムスは3回の懇親会で視察団に計約85万円相当の食事が提供された可能性が高いと報じた。
中山義隆市長は13日の市議会一般質問で「『1人当たり1万5千円でお願いします』ということで3千元払ったので、その分の領収書をいただいて、それで終了ということだ」と述べた。
嶋田廉企画部長は「全体の負担分も確認した上で本市負担分の領収書もいただいている。お店側としても食材等を変えて対応していることもあり、総額を漏らされると、今後に影響するということで『出せない』と聞いている。これは(レストラン側から)正式に文書でいただいている」と説明した。内原英聡氏への答弁。