玉城デニー知事は9日午後、宮腰光寛沖縄北方担当相と県庁で会談し、来年度予算の沖縄振興費の概算要求額3190億円を満額確保するよう求める要望書を提出した。「沖縄が抱えるさまざまな問題の解決へ協力をお願いしたい」と表明し、宮腰氏は「受け止めて事務方に検討させたい。しっかり連絡を取って(振興を)前に進めたい」と応じた。
沖縄振興予算を巡っては、玉城氏が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対していることを踏まえ、年末の予算編成が注目されている。
要望書は全項目にわたり、普天間飛行場の県外移設と早期返還のほか、子どもの貧困対策、米側から返還された西普天間住宅地区の跡地利用推進なども盛り込んだ。
会談に先立ち、宮腰氏は那覇市での故翁長雄志前知事の県民葬に参列。普天間飛行場を宜野湾市役所から視察した。