石垣市が定める「尖閣諸島開拓の日」の1月14日は今年、明治政府が尖閣諸島を閣議決定で日本領に編入した1895年から130年の節目になる。市は記念行事として13日に記念講演会、14日に記念式典をそれぞれ市民会館大ホールで開き、尖閣諸島が市の行政区域であることを広く発信する。
13日の記念講演会では東海大海洋学部の山田吉彦教授、作家・ジャーナリストの門田隆将氏が登壇する。
山田教授は市が実施している尖閣周辺海域の調査に協力。門田氏は尖閣戦時遭難事件を描いたノンフィクション「尖閣1945」(産経新聞出版)を上梓し、市が同書の映画化プロジェクトを進めている。
日本の食を守るため活動する音楽ユニット「給食当番」のライブもある。
14日は、これまで市民会館中ホールで開催していた記念式典を大ホールに移し、参加者の規模を拡大する。
市は国政政党の代表に招待状を送った。9日現在、立憲民主党の原口一博衆院議員、日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の榛葉賀津也幹事長、参政党の神谷宗弊代表、日本保守党の百田尚樹代表が出席の意向を示しているという。
自民党の石破茂総裁(首相)のあいさつは西銘恒三郎衆院議員が代読する。
記念講演会、記念式典とも午後3時から。入場無料。会場ではパネル展示、アホウドリの視点で上空から尖閣諸島を見下ろすVR体験などの関連イベントもある。
市は2011年から毎年、1月14日に「尖閣諸島開拓の日」記念式典を開催している。