防衛相搭乗ヘリにトラブル 新石垣に予防着陸、与那国駐機 陸自

駐機した陸自のCHー47JA。機材後方のプロペラ下部のカバーを開き、隊員が不具合の原因を確認していた=23日午前9時過ぎ、与那国空港

 与那国空港に着陸した陸上自衛隊第15旅団(那覇)のヘリ部隊・第15ヘリコプター隊に所属する大型ヘリ(CHー47JA)1機が23日、機体トラブルで離陸できず、同空港に駐機している。隊員が原因を調査中で、同日午後5時現在、飛行再開の時期は未定。同機は22日に与那国島を訪れた中谷元・防衛相が新石垣空港でいったん搭乗したヘリだった。

 同機は22日、中谷氏が新石垣空港から与那国空港に移動する際に搭乗したが、離陸直後の午後1時過ぎ、エンジン計器に一時的な不具合が発生。1時半ごろ引き返し、新石垣空港に予防着陸した。
 中谷氏は随行した別のCHー47JAに乗り換えて与那国空港に移動。予定通り駐屯地や町役場を訪問した。
 中谷氏が当初搭乗予定だったヘリは新石垣空港での点検で異常がなかったため、与那国空港に向かった。しかし与那国空港から離陸する際、別の不具合が発生し、離陸を取りやめた。
 23日朝には、エンジン部分のカバーを開け、隊員が内部を確認。午前9時過ぎには、自衛隊の連絡機が与那国空港に到着。ヘリの修理や調整に関連したものと思われる。
 このトラブルで民航機の離陸が約3分遅れるなどの影響はあったが、空港の運用には支障がなかった。
 22日、中谷氏は中型機で新石垣空港から波照間空港に移動。波照間島を視察後、波照間空港から新石垣空港まで同機で戻った。

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