県農林水産部(島尻勝広部長)は10日、今年度は49の技術を「普及に移す技術」として承認したと発表した。これらの技術は、農林水産業振興への効果が期待されており、「普及に移す技術の概要」として公表されるほか、県普及組織やJA、関係団体などに配布され、農林漁業者への技術指導に生かされる。
今回承認された49技術の内訳は、農業が28件、畜産業が4件、森林が5件、水産業が12件。畜産業分野から承認された技術の1つは、アグー豚と一般豚の肉質を科学的に比較する「市場に流通するアグーブランド豚肉と一般豚肉の肉質比較」。競争が激化する国内のブランド豚肉市場で、アグー豚のブランド力向上に寄与すると期待されている。
島尻部長は「沖縄アグー豚は県でのみ飼われている豚であり、おいしい豚肉として知られている。その肉質の良さを、科学的根拠をもってアピールすることができる」とコメントする。
農業分野からは、近年需要が拡大しているトルコギキョウの作期拡大を図る「沖縄県におけるトルコギキョウの保温長日処理による1月出荷前進化技術」が選定されている。