八重山流流鏑馬(やぶさめ)神事が1日午後、石垣市中央運動公園陸上競技場玄関前道路で開催された。流鏑馬の前には「蟇目(ひきめ)の儀」、「百々手(ももて)式」の神事が行われ、無病息災や国家安泰を祈願。流鏑馬では馬に乗って矢を射る「騎射」が次々に披露され、的に当たると会場からは大きな拍手が送られた。
流鏑馬では200㍍の区間に的を2つ用意し、疾走する馬上から的をめがけて矢を射った。流鏑馬は天下泰平、五穀豊穣、万民息災の神事として日本各地の神社などに奉納されている。
この日初めて流鏑馬の騎射を務めた山本洋平さん(48)=福岡県=は「馬に乗りながら矢を射るのはなかなか機会がなくほろ苦いデビューとなった。歩射と騎射の目線の高さが違いを感じた。流鏑馬のデビュー戦の機会をいただき、皆さんに温かく迎えていただき感謝している」と話した。
初めて流鏑馬を見たという小学2年生の大濵初奈さん(8)は「弓矢を引いた時にパンと音が鳴るのがかっこよかった」と感想を述べた。
流鏑馬は小笠原流、飯盛宮当流流鏑馬保存会、馬は石垣島カタバル馬愛好会が協力した。2日も午後2時から流鏑馬が開催される。