韓国の格安航空会社(LCC)・ジンエアーの定期便が4月から新石垣空港に就航する。6日、朴炳律(パク・ビョンリュル)社長が石垣市役所に中山義隆市長を表敬訪問し、報告した。就航は4月3日からで、拠点である同国の仁川国際空港と新石垣空港を1日1往復する。新型コロナウイルス禍以降、石垣と他国を結ぶ国際線はチャーター便を除いて運航していない。同社の石垣定期便は初就航で、県内では那覇と宮古に続き3番目。
4月6日以降、水曜日と土曜日以外の週5日、仁川と新石垣を1往復する。仁川発(午前9時5分)―石垣着(午後0時)、石垣発(同1時)―仁川着(午後3時半)。使用機材はボーイング737型機(座席数189席)。
新石垣空港の国際線を巡っては、コロナ禍以降、路線の復活を望む声が多かった。一方、空港の保安検査などで人員不足が課題となっていた。
空港側は、保安警備業務をセーフティディフェンスジャパン株式会社(筒井憲一会長、奈良県)に、グランドハンドリングを新会社の株式会社ケイトマン・ザ・スカイ(又吉良代表、那覇市)に、それぞれ委託。国際線再開の準備を整えていた。
中山市長は会談で、「定期運航で石垣市民の韓国旅行が気軽になる。韓国の観光コンテンツは注目されており、市民は就航を楽しみにしている」と歓迎。市はジンエアーと連携し「多様な旅行プランの創出、活性化を見据え、連携したい」とした。同国で行う石垣プロモーションにも意欲を見せた。
朴社長は「新路線を活用し、石垣島の美しさや魅力を韓国だけでなく世界中に伝えたい」と強調。「石垣と韓国を結ぶ重要な架け橋として、両国間の友情や相互理解が深まることを期待する」とした。
既に航空券は同社ホームページなどで販売を開始。価格は変動するが、最安値で往復3万円ほど。