市議会一般質問では、石垣島への陸上自衛隊配備について長浜信夫、新垣重雄、花谷史郎の3氏が取り上げ、住民投票の要求など市当局に意見をぶつけた。市が配備反対抗議を受け付けない方針を示したことで反対派が行った「アポなし抗議」の検証もあった。
■「民主的な住民投票を」
住民投票について言及したのは、この日のトップバッターを努めた長浜氏。「中山市長は初めから、配備を推進する立場の声が多かった。それを出来レースと言っている」と憤り、「一旦できると永久に基地がある。3月の市長選挙で民意が出たと言うが、配備予定地平得大俣配備への反対が多数。正々堂々と住民投票を」と求めた。
中山義隆市長は「国防をいち自治体での住民投票で決めるのは危険でそぐわない。住民からの所定の手続きが認められた場合は、受け止めて対応したい」と見解を述べた。長浜氏は「(配備は)国や市長が決めるものでない。民主的な住民投票をしたほうがいい」と実施を求めた。
■右左に保守革新
「備えあれば憂いあり」と石垣島への陸自配備計画を位置付けて主張したのは新垣氏。
「自衛隊問題というのは右左、保守革新は関係ない。『戦争になったらから保守を攻撃しよう』という話でない」と独特な表現を交えながら質問し、「八重山の人は一連託生、運命共同体。戦争になったら、命を落とす可能性が高い」などと懸念し配備反対を訴えた。