「国民から信頼される組織」 陸自新入隊15人を激励 「大震災見て志願」の声も 石垣駐屯地

入隊予定者や関係者が記念撮影した=9日、石垣駐屯地

 2024年度自衛隊入隊・入校予定者激励会が9日、石垣駐屯地で開催された。八重山防衛協会、自衛隊家族会、隊友会などが主催。今年は15人の男女が陸上自衛隊に入隊する。
 中村康男司令や来賓が新入隊員にエールを送った。
 新隊員たちは今月末から沖縄本島を含む全国の部隊、教育機関で訓練を受ける。激励会では入場後、一人ずつ紹介された。
 八重山防衛協会の米盛博明会長は「国際情勢は厳しい。国民は自衛隊に期待している」と強調。災害時での活躍も例に挙げ「国民から信頼されている組織だ。自信を持って頑張ってほしい」と期待した。
 沖縄地方協力本部の伊藤優一郎本部長は自衛隊は「外敵から国民を守り、災害時は被災者を支援する。厳しい任務だが教育・訓練が充実している」と紹介。
 中村司令は「皆さんは一人ではない。家族や全国の方々が応援している。安心してほしい」と語りかけた。訓練の厳しさに触れ「同期や仲間を頼り、助けてほしい。弱音も吐いてほしい。皆さんと一緒に働ける日が来ることを楽しみにしている」と期待した。
 中山義隆市長は「皆さんが選んだ職種は、日本の平和と安全を守る重要な使命がある。決意と勇気は、八重山全体の誇りだ。深い敬意を表する」と述べた。
 入隊予定者の比屋根拓真さん(18)=八重山商工高校卒=は「小学生の時に、東日本大震災のニュース映像を見て志した。訓練は楽ではないと思うが、憧れの自衛官に近づくため、精一杯努力したい」と決意表明した。
 激励会では、中谷元防衛相や八重山出身隊員・沖縄勤務者のビデオメッセージが上映された。家族会からの記念品贈呈、隊友会が音頭を取った万歳三唱、駐屯地隊員のらっぱ吹奏も行われた。

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