石垣市議会一般質問で市教委は、全国学力テストの県内6地区での八重山地区順位について「わかりません」と答弁した。質問した友寄永三氏は「何位にいるかわからないというのは、教育委員会の怠慢。『わからない』という責任は大きい」と追及した。
友寄氏の質問に対し、市教委の宮良長克教育部長は「小・中学校とも正答率が低下した。肯定的な回答も伸び悩んでいる」と傾向を述べ、▽見える化シート▽過去問推奨―など対策を紹介した。
「沖縄の中からみて、どれぐらい低下したのか。6地区の何位か」と質問する友寄氏に対し、與世山淳教育課長は「地区で何位というのは控えさせて下さい」と答弁。
その後の質問を経て、同課長は「県は地区別の順位を公表していないので、私たちもわかりません」と述べた。
答弁を受け友寄氏は「おかしな話だ。玉津博克元教育長は県で上位を目指すと言って2位になった。目標を持たないといけない」と指摘し、「何位にいるかわからないのは、教育委員会の怠慢だ」とただした。
與世山課長は市教委の立場として、「県のトップを目指している。県の平均、全国平均も超えたい」と決意表明したが、友寄氏は「立派だ。でもいま、何位かもわからない」と突き放し、成績公表を改めて求めた。
與世山課長が「地区ごとの順位は教えられていないので、わからない。学校名を上げて公表すると子どもたちが傷つく」と答弁すると、「誰の責任だ」など答弁が聞こえなくなるほどのヤジが起こった。
石垣安志教育長は「石垣市の平均は公表しているが、県のものは地区名が伏せられていた」と釈明した。