任期満了に伴う豊見城市長選は14日投開票される。立候補しているのは、届け出順に、無所属新人で前市議の山川仁氏(44)=社民、共産、社大、自由、立民、国民民主推薦=、無所属新人で前市議の宜保安孝氏(41)=自民、維新、希望推薦=、無所属現職で3期目を目指す宜保晴毅氏(50)。選挙戦最終日の13日、各候補者は支持者を集めて打ち上げ式を開き、激戦を締めくくった。
宜保安孝氏、宜保晴毅氏が保守系で、保守分裂選挙となった。革新リベラル系に支えられる玉城知事支持派の山川氏が市政を奪還するのか、保守市政が継続するのかが焦点。現在、県内11市のうち9市に保守系市長が在任しているが、山川氏が市政を奪還すれば、玉城知事支持派が市部で勢力を広げることになり、今後の県内政局にも影響が出そうだ。
山川氏と宜保安孝氏は新市庁舎が見える上田交差点で、違う時間帯にそれぞれ打ち上げ式を開いた。宜保晴毅氏は自身の後援会事務所で打ち上げ式を行った。
山川氏は、故翁長雄志前知事の遺志継承を訴え、玉城新県政を支えると表明。支持者らは保革を乗り越えた結集したとアピールし「新しい豊見城市を作るために力を貸してほしい」と支持を求めた。
宜保安孝氏は、自民党の西銘恒三郎衆院議員と共に長靴を履き、歩いて打ち上げ会場に登場。支持者らと握手をした後、マイクを握った。演説では有権者への恩返しのため立候補したと決意表明し、市の発展を誓った。
宜保晴毅氏は、演説で「必ず豊見城を日本一住みやすい街にする」と支持を訴えた。選挙戦では、「市民党」を強調し、2期8年の市政運営をアピール。政党支援ではなく、市民の応援を背に選挙を戦い、支持を訴えた。
6日時点の有権者数は男性が2万3千787人、女性が2万5千136人。計4万8千923人。市内8カ所で投票できる。