任期満了に伴う那覇市長選は14日告示される。立候補を表明しているのは、無所属現職で2期目を目指す城間幹子氏(67)、前県議の翁長政俊氏(69)=自民、公明、維新、希望推薦=の2人。城間氏と翁長氏の一騎打ちになる見通し。
選挙戦では、経済振興政策や子育て支援、貧困対策などの福祉政策が争点となる。投開票は21日に行われる。9月1日時点での有権者数は男女合計で25万9千229人。投票所は市内54カ所。
城間氏は1期4年の実績を強調し、政策を訴える。10日に行った政策発表では、中学3年生までの医療費無償化の拡充や、保育料の無料化を県と連携し推進すると強調。経済政策として若者の起業・創業支援、中小企業の実態把握など支援事業を展開すると訴えた。新市民会館の完成は、2020年度末までに目指すとしている。玉城新県政との連携も示唆し、協力関係をアピールする。
翁長氏は7月の出馬会見で、観光だけに頼らない産業構造を那覇市や県で作るとし、那覇空港周辺を沖縄の物流交通拠点として再整備すると提言。建設中の空港第二滑走路と既存の滑走路の間に新たなターミナルを整備すべきとし「県と共に国に求める」と述べた。国とのパイプを生かした産業振興策を提示。石垣市出身で、八重山を訪れた際は「離島出身の那覇市長誕生を」と訴えた。