任期満了に伴う那覇市長選挙が14日告示され、新人で前県議の翁長政俊氏(69)=自民、公明、維新、希望推薦=と現職の城間幹子氏(67)の立候補を届け出た。安倍政権が支援する翁長氏と、玉城デニー知事や革新リベラル勢力を背景とする城間氏が対決。知事選と同様の構図が再現された。1期4年の城間市政の評価、経済振興、那覇軍港移設などが争点。21日に投開票される。
出陣式で翁長氏は「市の発展は沖縄の発展に繋がる。県都としての大きな責任。全身全霊を懸けて持てる力を十分に発揮し、強い決意をもって1週間戦い抜く」と力を込めた。現市政で給食費の値上げなどがあり、市民サービスが劣化したと指摘。市政刷新に向け、30年超の政治キャリアを強調した。
城間氏は「玉城知事と手を携え、市の問題を県と解決する」と表明。1期4年の実績を強調し「まだやり残したこと、完成を見ていないものがある。次の4年間で大きく花咲かせ、県都那覇市を更なる高みへ、市民の皆さまと汗をかく覚悟」と決意。玉城新県政との連携による政策の実現を訴えた。
県知事選から両陣営共に政党間の協力態勢を維持したままの激しい一騎打ちとなる。1期4年間の現市政に対する市民の評価が問われる。
13日現在の選挙人名簿登録者数は25万9188人(男性12万3894人、女性13万5294人)。