陸上自衛隊と在日米海兵隊が来月、与那国町で計画し、米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」の初展開を検討している日米実働訓練「レゾリュート・ドラゴン(RD)25」を巡り、上地常夫町長は29日、八重山日報の取材に「報道されている内容では容認できない」と述べ、ハイマースの搬入に反対する方針を示した。
この日は防衛省担当者から表敬訪問を受けたが、訓練の内容に関して具体的な話はなく「9月5日に改めて説明を受ける」という。
ハイマースの搬入に反対する理由については「選挙の公約」とした上で「この島にそうした武器を持ち込む訓練はなじまない」と強調した。
日米共同訓練そのものへの賛否について上地町長は「内容による。説明を受けて判断したい」と述べた。日米共同訓練であっても図上訓練や、駐屯地内だけで実施される訓練であれば容認する可能性を示唆した。