「島民ファースト」の実現を 金城利憲氏が出馬表明 離島のコスト低減など主張 県議補選

県議補選に出馬表明する金城利憲氏=10日午前

 9月30日の知事選と同時に行われる石垣市区の県議補選で、農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長の金城利憲氏(63)が10日、大浜信泉記念館で記者会見し、正式に出馬表明した。八重山日報の取材に対し「争点は『島民ファースト』を実現できるかどうか。離島の輸送コスト低減や中小企業支援などの課題に取り組みたい」と述べた。知事選では玉城デニー氏を支援する考えを示した。
 立候補の動機について「離島の農業などの問題を理解している県議がいない。自分が取り組まなくてはならない」と強調。具体的な政策として①島のガソリン代を下げる②離島運賃を下げる③県関係機関の食糧調達は100%県産品とする―ことなどを挙げた。

 当選した場合に最優先に取り組むこととして「行財政改革。沖縄の中小企業が片隅に追いやられている。民間企業への支援事業が本当にためになっているのか精査し、幅広く公平に行われるようにする」と強調した。
 石垣島への陸上自衛隊配備計画に対しては「中国脅威論には賛成しない。自衛隊の存在は否定しないが、ミサイル基地には反対する」と反対を明言。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設についても「税金の無駄づかいだ。米国は(普天間飛行場の移設先は)沖縄でなくてもいいと言っている」と批判し、移設に反対する玉城氏と歩調を合わせる考えを示した。
 政党の支持や支援は受けない考え。玉城氏側とは知事選の共闘について調整しておらず、今後申し入れる。後援会などの組織構築も進める。
 県議補選には株式会社石垣エスエスグループ代表取締役社長の大浜一郎氏(55)=自民公認=が出馬表明している。

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