那覇市長選(21日投開票)で、新人で前県議の翁長政俊氏(69)=自民、公明、維新、希望推薦=、現職の城間幹子氏(67)が激しい選挙戦を繰り広げている。17日の街頭演説で翁長氏は「現市政で市民サービスは低下した。子どもたちに夢と希望のある新しい環境を与えよう」、城間氏は「玉城デニー新知事とともに沖縄の未来に向かって歩む。那覇市を高みに押し上げるため大きな力を貸してほしい」と訴えた。
翁長氏は、2年前の給食費値上げ、子どもの医療費助成への取り組みの遅れ、無料だったがん検診や妊婦・2歳児の歯科検診有償化を指摘。
約160の公園で遊具が老朽化していることも挙げ「市長は予算がない、財政が厳しいと言うが、年間50億円の一括交付金を使い切っておらず、でたらめな市政運営だ」と現市政を厳しく批判した。公明党の遠山清彦衆院議員も駆け付け、支持を訴えた。
城間氏は10の公約を上げ「さらに細かな事業展開も用意している。当選後は市民の幸せと福祉、安全、安心のために働く」と強調。
米軍普天間飛行場の辺野古移設問題にも触れ「私は辺野古新基地建設反対を貫く」と声を張り上げた。玉城デニー知事、豊見城市長選に当選した山川仁氏、南城市の瑞慶覧長敏市長、故翁長雄志前知事の次男で那覇市議の翁長雄治氏らが応援演説した。