石垣市議選は6日から「3日攻防」に入り、各陣営は勝利に向けてラストスパートをかけた。期日前投票者数はこの日、5千人を突破。市街地では選挙カーによる候補者名の連呼が切れ目なく響き続けている。浮動票の獲得に向け、各陣営が活発な集票合戦を繰り広げている。
選挙戦最終盤は浮動票の獲得がメイン。各世帯には候補者のチラシが配布されており、ある陣営関係者は「チラシの中身をじっくり見ない人も多いかも知れないが、候補者名だけでもアピールできる効果は大きい」と強調する。連日の街頭演説をこなす候補者もいる。
選挙事務所では、運動員が電話作戦で有権者に投票を促したり、期日前投票の票読みをする姿などが見られる。
各陣営とも、それぞれが地盤とする地域、組織などから集票力や得票数を予想。前回2014年市議選の結果などを参考に、現状分析を進めている。ある陣営は、大量得票が予想される候補がいる一方で、数人が当落線上にあり、混戦模様になっていると見る。
6日の期日前投票者数は1716人(前回比329人増)で、4日間の合計は5523人(前回比270人増)となった。期日前投票者数が5千人を超えたタイミングは前回と同じ4日目。
前回市議選の投票率は79.09%だった。今選挙では有権者数が約1500人増えている一方で期日前投票者数が微増にとどまっていることから「投票率は60%台後半に下がるのではないか」との見方が強い。
市議選は地縁・血縁で投票行動が左右される例が多いが、ある陣営関係者は「政策を訴えることで、投票先を決めていない有権者にアピールしたい」と意気込んだ。