9日投開票の石垣市議選は、きょう6日から「3日攻防」に突入する。立候補した30人の陣営は支持固めや浮動票の獲得に向け、遊説や電話作戦などで懸命な集票合戦を繰り広げている。期日前投票の動員も図っているが、投票者数は前回2014年市議選に比べ大きな伸びはなく、関係者からは「盛り上がらない選挙だ」と指摘する声も聞こえる。
各陣営は期日前投票者数などをもとに票読みの作業も進めており、当確ラインとされる800票台に向け、追い込みに入っている。候補者名を連呼する選挙カーがくまなく島内を駆け回り、候補者は市街地などでポイント演説を続けている。
中山義隆市長を支持する与党側は、初の試みとして候補者15人合同の激励会を5日午後7時から真栄里の事務所前で開き、必勝を期して気勢を上げた。
中山市長、県議補選予定候補の大浜一郎氏らが参加し、9月30日の知事選や県議補選に向けた支持も訴えた。それぞれの選挙を連動させ、盛り上げを図る戦略と見られる。
野党側は、遊説などで今選挙最大の争点とされる石垣島への陸上自衛隊配備反対を訴える候補者が多いが「自衛隊問題に対する市民の関心が低い」と漏らす候補者もいる。
3日から3日間の期日前投票者数は3日1323人(前回比144人減)、4日1184人(同15人増)、5日1429人(同70人増)で計3866人(同59人増)。1日現在の有権者数は3万8718人で、前回市議選に比べ1521人増えているが、期日前投票者数の伸びは鈍い。