任期満了に伴う那覇市長選は21日投開票され、無所属現職の城間幹子氏(67)が7万9677票を獲得、無所属新人で前県議の翁長政俊氏(69)=自民、公明、維新、希望推薦=に約3万7000票差をつけて圧勝で再選を果たした。玉城デニー知事が就任以来、支援する候補は市長選で2連勝。県政と県都の連携関係も継続することになり、玉城県政へのさらなる後押しになりそうだ。
城間氏は選挙戦で1期4年の実績を強調。中学3年までの医療費窓口無料化の拡大や保育料無料化、子どもの貧困対策の拡充、新市民会館の早期開館などを訴えた。
玉城知事や革新系国会議員らの支援を受け、革新支持層を手堅くまとめた。翁長雄志前知事の遺族や盟友で「金秀グループ」会長の呉屋守将会長も城間氏を支えた。若い支援者はSNSなどを通じ城間氏の教員時代の愛称「ミキティー」を広め、無党派層への支持拡大も図った。
直接的な争点ではない米軍普天間飛行場の辺野古移設問題にも積極的に言及。県の辺野古沿岸埋め立て承認に安倍政権が対抗措置を打ち出したことを玉城知事とともに批判し、知事選から続く革新リベラル勢力の勢いを取り込んだ。
翁長氏は現市政を厳しく批判。知事選と同様、保守中道勢力の結集を図ったが、城間氏の支持基盤を崩せず、無党派層の支持も伸び悩んだ。
当日有権者数は25万5487人、投票率は48.19%。2014年の前回選挙より17.06ポイント低下した。