竹富町議選が告示された4日、西表島では昼までに立候補者15人のポスターが掲示板に貼られた。告示されると候補者や運動員が、他島で選挙運動をすることはほぼない。各陣営が協力し、他島の候補者のポスターを相互に貼りあうことで、一町多島の選挙を支えている。
4日午前、西表島の港付近の掲示板には、すでに他島の候補者のポスターが貼られていた。集落内をめぐると、他島の候補者ポスターを貼っている人がいた。
「こんにちは。なぜ他島のポスターを?」
男性に声をかけると「頼まれているんですよ」と笑い、ポスター裏にボンドを塗り掲示板に貼った。同男性はポスターにある候補者の支持者ではないという。
ある陣営の事務所に行くと、さらに別の島の候補者ポスターもあった。他島のポスターは告示日当日に届くわけではなく事前に送付されるという。その予定候補者の立候補届け出が受理され次第、掲示板に貼っていく流れとなる。
同陣営の関係者は「依頼を受けて貼ることで、逆に相手の島にも貼ってもらっている」と陣営間の協力体制について語った。
一町多島の竹富町議選では陣営同士の協力があって、全候補者のポスターお披露目につながっている。(玉津盛昭記者)