午後8時半の各社による開票速報で城間氏当選を知った翁長政俊氏の事務所では、重苦しい雰囲気に包まれ、支援者らは肩を落とした。翁長氏は知事選、豊見城市長選での保守陣営の敗戦に触れ、「三度目の正直でこの那覇市で勝利し、皆さんと共に新しい那覇市を作る強い決意で挑んだが、私の不徳の致すところでこういう結果に至った。大変申し訳なく思う」と敗戦の弁を述べた。また自身の今後について「一般人としてこれからも政治には関わっていこうと思っているが、私が次の選挙に出るということはないと思う」と政界引退を示唆した。
敗因はついては「まだ分析もされていないので、何が敗因かは私自身もまだ確定的なことは申し上げられない。まだ負けた気がしない」と声を振り絞った。市長選が知事選の直後だったことについては「知事が相手候補を推しているから、もしかしたら逆風があったかもしれないが、知事選と那覇市長選では市民の選択も違うと思う」と述べた。「超短期決戦の選挙だったのでその部分で時間が足りなかった反省もある」と振り返った。
現市政については「那覇市が他の市町村と比べて遅れていることは歴然。城間氏が公約に掲げたことを実践してもらうことが市民サービスの向上につながる。そこは期待したい」とエールを送った。
米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐって政府が対抗措置を取ったことの影響については「沖縄の考え方もくみ取りながらやってもらった方がいいのかなという感はしないでもない」と暗に認めた。